2010年01月17日

有終の美

有終の美
山本一力の「いっぽん桜」は、
江戸時代の商人を主人公として、
現代にも通じる定年退職者の心模様を描いている。

今で言えば、大手人材派遣会社。
その副社長として業務一切を取り仕切っていた長兵衛。
次の世代に経営を託す決意をした社長から一緒に退陣するよう言い渡される。

「まだ働ける。あのお店には私が必要なはずだ・・・」
という思いは、現代の退職者にも通じる。
転職した職場に中々馴染めなかった長兵衛だが、
災害に見舞われたときに助けに来た仲間とやっと心が通い合う。


桜は散り際が美しい。人間も引き際が大事だ。
桜のように、時節がくればまた花も咲く
それまで力を蓄えておくことが大事だと思う。


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Posted by バッテン at 10:30│Comments(0)読書
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